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通貨オプションを理解する(3)基本のまとめ

ここで、通貨オプションの基本を簡単におさらいをしておきましょう。

まず、オプションには買い手と売り手がいます。

 オプションの買い手は、オプション料を払い、
  自分に都合がよければ予約を実行できる
 オプションの売り手は、オプション料を受け取り、
  買い手に要求されたら予約を実行しなければならない

ということが基本です。買い手は権利を持ち、売り手は義務を持つわけです。
次に、買い手が持つことのできる権利には二通りあります。

 プットオプションは、ある通貨を売ることができる権利
 コールオプションは、ある通貨を買うことができる権利

です。そして為替の場合にには1つの取引が2つの通貨を含むので、一方の通貨のプットはもう一方の通貨のコールでもあります。

では、次に進みます。

オプションの対象となる予約の期日が3か月先だとすると、契約が成立してから3か月間(正確には期日の2営業日前まで)を、そのオプションの行使期間と呼びます。ただしオプションには2つのタイプがあります。1つが「ヨーロピアンタイプ」、もう1つが「アメリカンタイプ」です。

ヨーロピアンタイプの場合、買い手が行使するかしないかを選択できるのは、行使期間の最終日だけです。これに対しアメリカンタイプというのは、買い手は行使期限までならいつでも、売り手に通知することによってオプションを行使することができます。つまり

 ヨーロピアンの行使期間=行使するまでの期間
 アメリカンの行使期間=行使できる期間

です。ヨーロピアンよりも、アメリカンの方が権利の範囲が広いことがわかりますね?
従って、他の条件が同じであれば、オプション料は当然アメリカンの方が高くなります。

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