FOMCって何?
為替市場で毎回話題になる米国のFOMCとは、「Federal Open Market Committee」、すなわち「連邦公開市場委員会」の略称です。日本の「日銀金融政策決定会合」や欧州(EU)の「ECB政策理事会」に相当し、米国の金融政策を決定する会合です。
FOMCは、年に8回開催されます。原則として6週間毎の火曜日で、毎回為替市場の注目を集めています。ここでマネーサプライの調整や金利・為替レートの誘導などの方針が決定されます。「ベージュブック」とよばれる「米地区連銀景況報告」をもとに議論します。
FOMCは、FRBの理事7名、地区連銀総裁4名(各地区の持ち回り)、NY連銀総裁(1名)の合計12名で構成され、議長はFRB議長、副議長はNY連銀総裁が担当します。
FOMC終了後に政策金利の発表が行なわれます。利上げ・利下げやその幅は事前に市場で予想されていることが多く、それを異なる場合には為替レートが大きく変動する原因になります。またそうでない場合にも、「FOMC声明文」は注目です。この声明が金融政策の方向性の変化を示唆するような場合にはやはり為替が大きく動きます。