為替取引の実際
「外国為替証拠金取引」とは、外国為替(外国通貨)の売買を、一定の証拠金(保証金)
を担保に行う投資手段であることは別途お話ししました。
外国通貨(外貨)の売買単位は、米ドルの場合1万ドル単位から行なうことができます。
1ドル=115円とすると、1万ドルは115万円、10万ドルなら1150万円相当
の売買を行います。
「外国為替証拠金取引」の最大の特色は、このように100万円、1000万円と
いった金額の取引を行なうには、それより遥かに小さい金額の証拠金を担保として用意
すれば足りることです。これによって為替差益による大きな収益を得るチャンスを手に
するのです。ただし、必ずしも取引がうまく行く場合だけではないので、収益チャンス
は逆に大きな損失をもたら可能性と背中合わせです。
「外国為替証拠金取引」が始まる以前は、外貨投資と言えば「外貨預金」でした。
しかし外貨預金は「外貨の買いからしか始められない」「原則として中途解約不可」と
いった商品性から、機動性に欠けています。FXはこの点を解決すると同時に、少ない
証拠金で大きな金額の投資ができるというレバレッジ効果があります。しかし反面
非常に投機的な金融商品です。商品のリスクを十分理解し、自己責任の元に余裕のある
資金の範囲内で行うことが大切です。