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ポジション・トークって何?
最近はインターネットのおかげで,一般の投資家にも為替相場に関する
最新情報が手に入りやすくなりました.日経新聞「マーケット総合」面
『マーケットウォッチャー』などは,特にビジネスマンには重要な情報
源の一つでしょう.
しかし,そこに「前日まで円相場は米国の金利先高観を背景に弱含んで
いたが,バーナンキ次期FRB議長の金融政策のかじ取りに対する不透明
感からドル買いの勢いが弱まり」などと書いてある記事の出所は,たい
てい銀行や証券会社の為替ディーラーです.
つまり,自分でドル買いやドル売りのポジションを持っている人が,新
聞に載ることを前提に話すということは,それによって何らかの影響を
期待する部分が必ずあります.わざわざ自分に不利なコメントを出す人
はいないでしょう.この,いわゆる「ポジショントーク」には十分注意
して市場コメントを読むことが大切です.投資家自身が自分で判断する
目を養わなければなりません.
(注)「ポジションを持つ」というのはリスクを取ること、つまり損益
が変動する可能性がある状態です。
為替ではドル(他の通貨でもいいですが)の「売り持ち」「買い持ち」
というのがそれに当たります。「ポジショントーク」とは、自分のポジ
ションに有利な情報や材料を伝えようとすることですが、とかく不自然
さを伴いがちです。
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