メタボ健診の義務化と上手な使い方

メタボ健診で行うコレステロール値の測定とは次のようなものです。

コレステロール値は重要な指標で、肥満、特に脂質異常症についての診断に関連があります。コレステロール値が高いことは、高脂血症になって動脈硬化を引き起こす要因になると言われており、メタボリックシンドロームの予兆とも言えます。

コレステロールには善玉（HDL）、悪玉（LDL）があるというのはご存知でしょう。メタボ健診で主に測定するのは善玉コレステロールの量です。

善玉コレステロールの役割は、血管壁に溜まった悪玉コレステロールを剥がし、肝臓に戻すということです。この量が少ないと悪玉コレステロールが溜まります。それを駆除するために肥満細胞が集まり、さらにアテロームという物質になって血管をふさいだり詰まらせる要因になります。

そのため、一定量の善玉コレステロールがないと、その人は肥満になりやすく、血管が詰まりやすい体質と言えます。メタボ健診では、この量が40mg／dl未満と判定されると指導の対象となるようです。

善玉コレステロールを増やすには、食生活の改善が一番と言われています。バターや牛肉などの動物性脂肪が多い食物をなるべく控え、青魚（イワシなど）や植物性脂肪（納豆や豆腐など）で、善玉コレステロールの量をかなり増やすことができます。

また、非常に有効なのが適度な運動です。善玉コレステロールは、身体を動かして汗を流す事でも増加するからです。されに禁煙・節煙や、酒を控えることも必要です。

メタボ健診で指導を受けたくなければ、これらの事を健診の前に行っておくことをおすすめします。